遺灰は海に流してください。
死んでるだろな。でも、卑屈ではないから。これが運命なんだろう。
夜はやっぱり眠れなくて、外をみながら、ふと思いました。
髪は抜けたけど、昔はもう少しあったからな。
きっと、幸せな家族に看取られて、笑顔でくたばっている。
まあ、しょうがない。
色々無理が祟ったてこと。
仕事であくせく働いて、家族にもそうスカン。そんな時もあったわな。
奥さん、洗濯物とか、お酒のこととか、子どもの面倒みてないとか、本当にごめんなさい。。
仕事は仕事で、結構色々あって
家に帰ったら、少し休みたい時もあるのですよ。でも家事できてなくてごめんね。
さあ、別れの時がきてしまった。
私が不器用なばっかりに。やっぱりそうなんだと思う自分がいます。
お通夜とか、子どものこととか、もっとこれから迷惑かけることになるね。。それだけは心配しています。
うちはそんなにお金ないから、
お墓なんて、高いからいらないよ。
生前好きだったものは、用意不要。
さんざお酒飲んだからね笑
30万では足りないな。。
でも、お通夜は皆んなと、最後に酒を飲みたい。静かに話したい。
葬式は、どうでも良い。さっさと火を通してほしい。
遺骨の説明なんていらない。
腰がわるいとか、骨がどうとかね。
だって、自業自得ですから笑
私は暗い棺桶で眠っている。
顔の蓋を開けられても、涙なんてみたくないよ。笑顔で顔をぬぐってほしい。
新橋の居酒屋で、仕事終わりにあったかいオシボリを思いだす。
子どもは、まだ状況がわからないだろうから、オモチャで遊ばせてな。坊さんのお話も退屈だよな。
私が好きだった、お酒とか、お花とかどうでもいい。
そっと蓋を開けても悲しまないでください。私は穏やかな顔をしてるでしょ?
黒い喪服を着ていても、久しぶりにあった親戚と、楽しくお酒を酌み交わしてほしい。ちょっとだけ、私の思い出話しで笑顔になってくれたら。
涙は野暮ってもんです。いらない。
これから色々とあるけど、皆んな幸せに生きていけるように、私は願ってます。ごめんな。
子どもが笑っていて、大人もおじいちゃん、おばあちゃんも、次はわたしかね、なんて笑顔で言ってるのを想像するだけで、恵まれた人生だと思います。
本当に色々ありがとう。
月並みかもしれませんが、皆んなに言いたい。
私を支えてくれた、奥さん。
私に明日の希望をくれた、くそガキ。
愛してるよ。
ありがとう。
5年後の私へ。
良い人生だったな。
生まれてきて本当に良かった。
お母さん、お父さん、産んでくれてありがとう。お陰で良い人生を過ごせました。
でも、涙が止まりません。
嫁と子どもに、申し訳ない。
早く旅立つ不幸を、お許しください。お父さんは、あの世でも、お前たちを守る。
ありがとう。ごめんね。
さっさと海に遺灰をながして、私のことは忘れてください。
また、明日は来るから。
海の向こうで、私は皆んなを守っているから。心配しないでね。
またね。ありがとう。
それでも、生きたい。
お前たちの笑顔をずっとみていたい。
涙が止まらないです。
ごめんなさい。やっぱり生きたいです。
ごめんな。生きたい。
元気でな。ごめんな。
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」